老子48章 学ぶのをやめる
太極拳を語るから
前回学ぶのをやめると「老子先生」は言っていますが、これを少し考えてみたいと思います。馬張勲老師は、「太極拳を語る」で太極拳の核心は「鬆」だと言っています。とてもシンプルです。ところが、それでは生徒は集まらないと、「胡海牙医師」が言います。さらに人を騙さないとたくさんの人がついてこない。・・・結局のところ、核心は一つの言葉〃神気合一〃で、非常に自然なものだ。神気合一だけでもう十分だ。もしあなたがレベルを上げたかったら、この〃一〃も忘れる。混ぜて一つにし、そしてそれも忘れる。即ち放鬆だ。調節して放鬆の状態にする。
例えば今我々二人はおしやべりをしている。何で疲れないか? 私はずうと放鬆しているから疲れない。
気はいつも丹田に在る。意識的に養うのではない。自然にそうなる。あなたとおしやべりして緊張して気が上がって、頭がくらくらするなどというのではない。座禅のあの状態を保持すれば1日中おしゃべりしていても疲れない。
道家の練習は玄学ではないし迷信でもない。しかし気功が伝わって行く間に、一部の気功の指導などでは、非常に複雑に言い神秘的なもののように言っている。いわゆる道家の練習は、実はとても素朴な道家の文化なのだ。
日常の生活を考えてみると、我々は頭で考えて行動しているのは、ほんのわずかな時間です。ほとんどは無意識で行動しています。例えば車を運転していて、赤信号の時、目から入った情報・あっ!赤だから止まらなくては・えっとブレーキペダルは右か左か?踏むとき、踵を支点にして前足底のどのへんで踏むのか?どのくらいの力で踏むのか?こんなことをいちいち考えていたら危なくて運転なんかできません。(笑)動作はとてもシンプルです。知識に頼るととても危なっかしい。実際は水が流れるように途切れないで流れていきますが、そこに思考がはいるとブツブツと途切れ途切れになる。覚え始めは仕方がないですが、十分できるようになってもこれをやります。いろんな知識を詰め込んでブツブツと途切れながら動く。馬張勲老師は、混ぜて一つにしろと言っています。単純シンプルです。だから頭もクールダウンです。