推手は力比べではない
太極拳を語る P174から
弁当箱の中の卵の例え
劉老師が我々に拳を教えるときはいつも、穏やかであるように、均質であるように、力を用いないようにさせた。先生はたとえを用いた、このたとえは、とても良い。先生曰く、「あなたが弁当箱を持って、卵をいくつか買って弁当箱に入れた。手で下から支えて、家までの間に壊すわけにはいかない。もし弁当箱を持ってパンパン叩いたら、弁当箱は何ともないが、中の卵は壊れる。太極拳もこの理屈で、あなたが穏やかに練習すると心身ともに有益だが、力を込めた押したり引いたりすると、体の中は必ず痛む。
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そういえば、以前に陳式で「発勁は、空気がぼわット膨らむ感じで地面をガツンと踏まない」と指導されたの思い出した。
陳式の発勁でよく頭まで振動が来て脳震盪を起こしたような人がいるがこれは危険だ。
素早く蹴りや拳を繰り出す競技空手の動画を、超スローの設定にして見るとけしてガツンガツンと動いていない。特に頭の動きを見ればわかる・・・・
多分「緩み」によって勁が出ているのだろう